小・中学校水泳授業民間スイミング利用について(ご意見募集)

小・中学校水泳授業民間スイミング利用について(ご意見募集)

多数の児童生徒の保護者のかたよりご意見をいただき、約2年間学校授業における民間スイミングスクールを活用した水泳授業を教育委員会と協議してきました。みなさんのご意見をいただけるとありがたいです。

令和令和2年12月議会にて小・中学校の水泳指導についての現状、水泳指導民間連携事業の課題(メリット・デメリット)、老朽化した学校プールの維持管理について質問をしましたのでご参考にしていただけるとありがたいです。

12月議会での質問(議事録を一部引用しています)

小・中学校水泳指導について
(1)小・中学校プール授業について
(ア)現状は。
(答弁)プールで行う水泳学習については、学習指導要領に基づき実施しています。今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、プールでの学習を実施したのは中学校2校でした。民間委託の大教スイミングスクールの施設を利用して実施した黒浜中学校では、9月から11月までの間、各学年1回につき2時間、計4日間にわたり合計8時間、全校で24時間の授業を実施いたしました。移動に際しては、委託業者のバスで送迎を行い、アルコール消毒や換気など、新型コロナウイルス感染症防止対策を十分に講じました。着替える場所についても、更衣室に加え別室も用意され、生徒同士の身体的距離を保つ対策もなされました。実際の指導には、水泳を専門とする6名程度のスタッフが担当して、グループ分けされた生徒の泳力レベルに合わせて授業が実施されました。
民間委託を行わなかった学校は、どのように授業を行っていたか
(答弁)本年度は、プールでの水泳授業を行った学校は1校でした。そちらの学校では、7月の授業日に、例年どおり各学年で10時間程度実施しました。昨年度までと大きく異なるのは、新型コロナウイルス感染症対策を実施した上でということになります。例えば更衣室を小まめに消毒をする、更衣室の利用は1度に5人までとする、水の中、実際のプールの中でも浮力プラスチックスポンジというものを使用いたしまして身体的距離を保つ、泳ぐ方向は統一して一方通行にするというような策を講じながら実施をしたというふうな報告をがありあます。
  また、プールを使用しないで水泳学習を行った11校については、水泳運動の心得の指導、心肺蘇生法の安全指導並びに映像を用いての泳法の確認などを実施して、次年度以降に向けた内容を行ったというふうに報告を受けています。
(イ)課題は。
(答弁)学校と民間プール施設、相互における実施時間の調整が課題と捉えています。水泳における運動量については、コース別に複数の専門スタッフが担当することによる集中指導によって、例年以上に確保でき、成果が上がったものと捉えています。
コース別に複数の専門スタッフが担当することによる集中指導によって、例年以上に運動量が確保できたとのことでした。これは、生徒の泳ぎのレベルによって、専門スタッフがレベルごとに指導したという解釈でよいか
(答弁)生徒のほうには、事前に自分の水泳のレベルについての調査を実施しました。そしてコースを自分で選択させ、加えて昨年度までの授業の様子を加味して、初級、中級、上級の3コースに分けて、各レベルに合わせた指導をスタッフが実施をしたというふうに報告を受けています。
学校プールの授業と民間委託での指導内容などの違いについて、見解は。
(答弁)指導内容につきましては、事前に実施する前に、体育科の教員とスタッフが打合せを十分に行い連携を図ったと。内容の確認、指導内容の確認をしたと。その結果、例年と大きく異なる指導内容等はなかったというような報告を受けています。
維持管理ということで、ろ過装置の改修に多額の費用が発生していますが、今後はプール関係の施設設備、維持管理に関してどのような費用がかかると予想されますか
(答弁)例えばプールの塗装、プールろ過装置の改修工事や修繕等に要する費用、またプールろ過装置の保守点検業務委託に要する費用が想定されます。それに加えまして、老朽化が進んでいるプールにつきましては、建て替えの工事を要する費用、こちらについては億単位になると予想されます。
(2)小・中学校プールの維持管理について
(ア)現状は。
(答弁)市内には小・中学校合わせて13のプール施設があり、築後40年以上経過しているものが6校、30年以上が2校、30年未満が5校となっています。全体的に老朽化が進み、プールの塗装の剥がれやひび割れ、ろ過装置の不具合などが見受けられる学校もあり、計画的にプール塗装及びプールろ過装置の更新や改修工事、修繕などを実施してきています。また、プールろ過装置の保守点検業務を委託しています。令和元年度におけるプールの維持管理に要した費用でございますが、市内全体で修繕料として47万2,160円、工事費で89万6,400円、ろ過装置保守点検委託料で48万8,160円、合計しますと185万6,720円となっています。このほかに、水道料金、塩素などの消毒代などが加わりますので、市内全体で1,000万円弱と試算しています。
(イ)課題は。
(答弁)プール施設の老朽化による改修費などを含めた維持管理費が課題となっております。老朽化に伴い、平成27年度から平成30年度までの4年間に、小・中学校合わせて6校分のプールろ過装置の改修工事を実施しており、要した費用は合計で4,363万4,160円となっております。このほかに、修繕料、工事費、保守点検委託料で805万215円、合計して5,168万4,375円となっております。
(3)水泳指導民間連携事業について
(ア)現状は。
(答弁)黒浜中学校大規模改修事業に伴い、今年度8月上旬に黒浜中学校水泳指導民間業務委託契約を締結いたしました。今年度の実施状況につきましては、9月から11月までの間に実施し、今年度の事業は完了しています。学校の教員は、各生徒の取り組み状況を丁寧に観察し、指導に当たるスタッフからも生徒の様子を聞き取ることが可能となり、生徒の授業中の様子や泳力について細かく把握することができたと報告を受けています。
授業後の生徒に対するアンケートでございますが、泳げる距離が延びた、たくさんの時間を泳ぐことができたなど、前向きな感想がたくさんありました。充実した成果のある水泳学習を実施することができたものと捉えています。保護者へのアンケートですが、衛生面で安心できた、子どもが満足そうに授業の様子を話してくれてうれしかったなど、多くの方から満足したとの評価を得ることができました。学校の教職員からは、今後水泳指導をする際の指導方法の参考になったという感想がありました。
(イ)課題は。
(答弁)民間のスイミングスクール施設までの距離が遠い学校において、バス送迎に要する時間を考慮した授業時間の確保や民間事業者の受入れ可能な児童生徒数に限りがある点が挙げられます。
(ウ)、今後の予定は。
(答弁)費用対効果を考慮し、様々な視点から対象校を拡大するなどの検討を進める必要があるものと認識しています。また、民間施設を利用して授業を実施する場合、受け入れる児童生徒数によっては実施日数を増やしたり、水泳の授業の開始時期を早めたりするなど、実施方法については今年度の実施状況を踏まえ、研究を進めてまいりたいと考えいます。さらには、今後、市内の教員対象の水泳指導技術研修会などにおける連携についても研究していきたいと考えています。

※上記内容は会議録の一部抜粋です。詳細は下記議事録よりご確認できます。よろしくお願いします。

蓮田市議会会議録(令和2年12月定例会)12月10日 3番目 https://ssp.kaigiroku.net/tenant/hasuda/SpMinuteView.html?power_user=false&tenant_id=51&council_id=315&schedule_id=5&view_years=2020 

菊池義人動画(令和2年12月作成)「小中学校水泳授業・民間スイミングスクール利用について」 https://www.youtube.com/watch?v=oAFcksuB56A