一般質問報告「消防行政」消防広域化について

一般質問報告「消防行政」消防広域化について

3月議会では大きく分けて2項目の質問をしました。

今回は消防行政についてのご報告をさせていただきます。

蓮田市は単独消防にて消防行政を行っていますが、ここ数年の火災件数及び救急出場件数は増加傾向にあります。

私は蓮田市の今後のことを考えると消防広域化をすすめ市内の消防力の強化をはかるべきとの立場から質問をさせていただきました。

(1)火災対応等についての質問では

令和2年 10件

令和3年 17件

令和4年 19件

令和5年 27件 (3月10日時点)

との増加傾向であることが確認出来ました。

現在の火災対応への課題としては「隊員の安全管理」「夏場の熱中症対策」「高齢者の防火対策」「避難所の確保」などがあることを確認しました。

(2)救急業務について の質問では

令和2年 2663件

令和3年 2859件

令和4年 3426件

令和5年 3539件 (令和6年3月上旬)

と救急業務も増加していることが確認出来ました。

救急業務の課題としては「救急車の適正利用(軽症者が多い)」「高齢者の救急搬送」

「搬送先の多くが市街の病院」などがあることを確認しました。

消防の勤務体制についても現在の2交代制、近年増えている3交代制これらのを定期的に検討することを求めました。

(3)消防隊員の労働環境について

火災件数、救急出場件数が増加している現在、消防・救急隊員の仕事量が増加していることが確認できます。そのような状況をふまえ隊員の心のケアなどを質問しました。

答弁では、「火災や救助活動後には、事後検証会や隊員間においてミーティングを実施し、自由に話せる場を設けている」「ストレスの有無などを聞き取り、状況によってはカウンセリングや医療機関の受信を促している」「市役所秘書課によるストレスチェックを年1回実施、心とからだの健康相談室、産業医による職員健康相談なども希望者を対象に行っている」など対策をおこなっているとのことでした。

(4)消防広域化について

現在のまでの埼玉県内消防広域化の現状

・平成20年埼玉県消防広域化推進計画策定からは

・平成25年4月

・埼玉西部消防局の発足(所沢市・飯能市・狭山市・入間市・日高市)

・埼玉東部消防組合消防局の発足

(加須市・久喜市・幸手市・白岡市・杉戸町・宮代町)

・平成28年4月 草加八潮消防局の発足(草加市・八潮市)

・令和5年4月1日に、上尾市消防本部(上尾市・伊奈町)

・県内の消防機関は36消防本部から26消防本部となった

※現在県内では管轄人口10万人未満の小規模消防本部は蓮田市消防本部を含めて5消防本部となっています。

近年の消防広域化の検証状況は

昨年、埼玉県による、上尾市、伊奈町の広域化、春日部市等の指令業務共同運用等についての研修会に参加した。また研修会では以下の点について学んだとのことでした。

・広域化までのスケジュール

・広域化協議会設置の経緯や組織内容

・主な協議事項 (財産の取り扱い)

土地等の不動産

車両等の動産

・必要経費の負担割など

蓮田市の今後の方針について

答弁では市は当面は単独消防本部として対応する。

広域化については、消防を取り巻く環境の変化、将来の人口動態、消防力や消防にようする財政の見通し等、さまざまな視点から研究調査をしていくとの事でした。

私は、「指令業務の広域化」を提案して、次にさいたま市消防本部との広域化についてしっかりと検討するよう市に求めました。

※警察署はさいたま市岩槻区が蓮田市の管轄であり、蓮田市さいたま市岩槻区、見沼区の消防署も比較的蓮田に近くまた、さいたま市には大規模な病院も多数あるため、さいたま市との広域化を提案させていただきました。