蓮田市「教育長の任命について」 可決されてしまいました。
令和6年議案第64号 「教育長の任命」について
本日午前中に質疑、討論がありましたが、採決の結果反対5、賛成14可決されました。
教育長15年の長期の弊害を市議会が認めてしまったと思うと非常に残念でショッキングな事態でした。
私に力不足を痛感し悔しい限りです。 お声かけいただいたみなさま申し訳ありませんでした。
争点として5期15年の長期の弊害や現在の学校トイレなどの学習環境がありましたが、
市長は「教育長長期の弊害はない、現在の西山教育長が最適だ」「ほかの人選はなかった」とのことでした。
みなさんはどう思いますか?
私が反対した理由はい以下の通りです。(反対討論の要旨です)
一番大きな理由は長期の弊害です。武藤議員の質疑にもありましたが、「変革の停滞」新しい教育方法やテクノロジーの導入に対して消極的になる可能性があり少子化に伴う対応や改革などのスピードが遅くなること。
「視野の狭窄(きょうさく)」長期間同じ職に就いていると、同じ地域や組織の問題に慣れてしまい、視野が狭くなることがある。新たな課題や異なる視点を取り入れる柔軟性が失われ、結果として問題解決のアプローチが限られたのになりがち。
「人材の固定化」教育長が長期間同じ立場にいるとその影響下にあるスタッフや教育関係者との関係が固定化され、柔軟な人事や新しい人材の登用が難しくなる可能性がある。新しいアイデアを持つ若手の人材が登用されにくくなることも組織の活力を失わせる要因となる。
「新しいリーダーシップの欠如」新しいリーダーシップが育ちにくくなることもある。教育分野における指導者が入れ替わらないと、次世代のリーダーの育成が不足し、組織の継続的な成長が難しくなる恐れがある。
「パーソナリティーや価値観の影響」教育長の個人的なパーソナリティーや価値観が組織に大きな影響をあたえる可能性が高くなる。長期間同じ人物がリーダーであると、その価値観や信念が組織文化に強く染み込み他の価値観や多様性を受けにくくなることがある。 このようなことが想像できます。
今、述べたことは私の考える一般論でありますが、今回の人事案件では、可決されれば、15年の長期となり非常に関係があると私は考えており懸念を抱いております。
質疑での答弁では、外部人材等の導入などに関しても西山教育長ありきで進められてきたように私は受け止めています。複数の人材を現在の蓮田市の課題と照らし合わせて議論を重ねたと私には思えませんでした。
次に、長期の弊害以外の視点から指摘をさせていただきますが、
1. 学校のトイレ改修(便器の様式化、床の乾式化)が近隣市町と比べて進んでいない
文部科学省「公立学校施設のトイレの洋式化の状況」(令和5年9月1日)の資料を確認しても小・中学校では蓮田市は洋便器率55.8パーセントとさいたま市75.2パーセント、白岡市59パーセント、上尾市68.9パーセント、桶川市77.7パーセント、伊奈町74.1パーセントと比較して白岡市さんとは近いですが近隣市町より洋便器率が低いことは明らかです。
2.国指定史跡黒浜貝塚隣地(駐車場所有者)とのトラブルを話し合いで解決しない姿勢。
これは6月議会および7月25日開催の民生文教委員会、8月1日令和6年第1回臨時会で審議を行った「訴えの提起」についてですが、相手方に話し合いの意思があるにもかかわらず蓮田市が応じなかったことなどです。(詳細は裁判中とのことですので控えますが)
3.サブアリーナ建設問題
サブアリーナ建設に関しては現在の市のひっ迫した財政のなかまた、私たちが行った市民世論調査では建設賛成より反対が多数をしめるなか強引に進めたと言わざるをえません。サブアリーナを建設する一方で築40年を超える公共建築物は建替、大規模改修、廃止の検討をしなければならに時期に来ている。市の公共施設の維持、管理では令和3年度以降の10年間では75億円の不足、30年間で244億円の不足が見込まれています。物価上昇の影響を受けてさらに多くの予算が必要になることは誰もがよそで切ると思います。このような状況で借金をしてまで新たな箱モノを造る必要があったのでしょうか。
次に子育てをする保護者としての私の立場からですが、
4.蓮田市の未来、次の蓮田市総合振興計画の作成には新しい教育長にかかわってほしい最初に長期の弊害を説明させていただきましたが、現在の教育長がだれであったとしても4期12年そして可決すれば5期目になるわけですが、小学生の子供をもつ一人の保護者としても新しい教育長を希望します。